当院では、むし歯の進行を表す指標として、院長が所属している日本ヘルスケア歯科学会での診査基準「ICDASⅡ(コード0~コード6)」を推奨しています。
※「ICDASが拓く新しいう蝕治療マネージメント」より一部抜粋
コード0
う蝕の証拠がない健全な歯面を指します。5秒間エアー乾燥を行った後に、エナメル質の透明性に変化がないと判断されるケースです。
コード1
肉眼で見つけることができる最初期のう蝕の徴候を表します。エアー乾燥を行った後にエナメル質が不透明になっている箇所(ホワイトスポット)が見受けられたケースです。
コード2
明瞭に目視できるエナメル質の変化を指します。湿潤下でもエナメル質が不透明(ホワイトスポット)になっている部分が確認できます。
コード3
この段階になるとエナメル質の脱灰が進み、表層の破壊が始まり不連続な表面が見えてきます。まだ象牙質は見えず、内因的な陰影は確認できません。
コード4
象牙質からの内在性の陰影が確認できる状態です。この場合、エナメル質の表層の破壊がなくてもコード4に指定されます。
コード5
さらにう蝕が進むと、エナメル質の内部にう窩(う蝕によってできた穴)が形成され、下部にある象牙質が露出します。目視で象牙質が確認できます。
コード6
少なくとも歯の半分の表面がう窩となり象牙質が露出してしまいます。歯質の損失が明らかな状態です。