再治療の少ない緻密な治療

1本1本の歯を大切に考える緻密な治療

再治療のない緻密な治療

当院では1本1本の歯をとても大切に考えます。仮に神経に達するようなむし歯があったとしても、すぐに歯を削ったり神経を取る処置はいたしません。それぞれの歯を慎重に考えながら治療法を探っていき、時には経過観察をしながらもっとも効果的な治療を提案します。もしかしたら、歯に対して「削る・削らない」「残す・残さない」といったことを、これ程までに真剣に考える歯科医院は他にはないかもしれません。

むし歯は大きさや場所によっては削らずにメンテナンスを続けることで、進行を食い止めることが可能です。もちろん全てがそうとは限りませんが、これまでに予防処置だけで10年以上も進行していない方がいらっしゃいます。実際に症例写真をお見せしながら説明すると、ほとんどの方が納得されます。またむし歯が神経近くに広がっている場合でも、2回にわけて治療することで神経を残せる可能性が高まります。

一度削られた歯は元の健康な状態には戻りません。今ある歯を長持ちさせるには、必要以上に歯を削らない神経を残す治療をすることです。そのためにも当院では1本1本の歯を大切に考えながら、なるべくリスクの少ない最善の治療法をご提案します。

歯を大切に考えた審美修復の症例(前歯)
歯を大切に考えた審美修復の症例(奥歯)

拡大鏡+口腔内写真を使った正確な診査・診断

拡大鏡穴があいてしまう前のう蝕(むし歯)は、フッ素を塗布して再石灰化を促すと進行を食い止めることができます。肉眼ではわかりにくく見逃してしまう可能性があるため、正確な診査・診断が肝心です。

当院では拡大鏡と口腔内写真を使って診断の精度を高めています。診査で初期う蝕と診断したら、治療が必要なのか、メンテナンスで進行を食い止められる範囲なのかを判断します。穴がなければ、生活習慣の改善・プラークコントロール・フッ化物塗布などのメンテナンスを提案します。精度の高い診断で状態をきちんと見極めた上で、ベストな治療をご提案いたします。

メンテナンス症例1 生活習慣改善へ

神経付近のむし歯でも神経を残せます!

再治療のない緻密な治療むし歯が神経近くまで広がると、多くの場合は歯を大きく削って神経を取る「抜髄」をしますが、当院ではできるだけ神経を残す努力をいたします。当院では神経を露出させるほど歯を大きく削らず、神経の上一層にむし歯をあえて残した状態で蓋をし、経過観察を行います。むし歯は酸と糖質に触れると進行しますが、蓋をすることで進行が遅くります。その状態になると新しい象牙質ができて、神経がむし歯から遠ざかり始めます。経過観察を続けて神経がむし歯から遠ざかったことが確認できた段階で改めて歯を削ります。こうすると神経を残したまま、むし歯だけを削ることが可能となります。

神経を残す努力をする理由
歯にとって神経が残っているかどうかは非常に重要な問題です。神経を抜くということは、歯の内部の血液循環も無くなることです。歯の内部には神経と血管が通っていて、神経を取ると同時に血管も切断され、内部に栄養が行き渡らなくなります。年数が経つと枯れ木のようにもろくなり、割れたりかけたりすることで歯を失う原因になってしまうのです。神経を残すことで感覚も残ることになり、歯を長持ちさせることにつながりますので、当院では可能な限り神経を残す治療に取り組んでいます。