予防歯科

カリエスフリーを目指した予防歯科

院長あいさつ

皆さんは「カリエスフリー」という言葉をお聞きになったことがありますか?「カリエスフリー」とは、お口の中に、むし歯・治療済みの歯が1本もない状態、つまり「むし歯ゼロ・治療ゼロ」の状態のことを言います。「80歳になっても20本の歯を残そう」という8020運動の広がりで日本人全体の予防意識が高まり、むし歯治療が減り始めました。特に子供達に顕著に現れてきて、むし歯のほとんどない子も少なくありません。当院の理想は「全ての人にカリエスフリー」です。メンテナンスや口腔ケアの指導、サポートを通して、むし歯のない健康なお口を生涯お守りいたします。

12歳時・20歳時のカリエスフリー
当院の予防歯科の目標はカリエスフリーです。乳歯から永久歯まで生涯かけてカリエスフリーを理想に考えています。特に12歳時の永久歯のカリエスフリーと、20歳になった時のカリエスフリーと、歯周病のない口腔内環境を目標に据えて、その実現に向けての予防処置と指導に力を入れています。

12歳時の永久歯のカリエスフリーの症例

カリエスフリーの実現は難しいと思われるかも知れませんが、実は幼少期から取り組めばそれほど難しくありません。ご家庭で正しい知識と生活習慣を身につけて、歯科医院で定期的な指導やサポートを受けることでカリエスフリーが達成できます。仮にむし歯ができたとしても、治療を受けた後に定期的にメンテナンスを受けることで、良好な状態を長期に渡って維持することができます。

独自の予防プログラム

独自の予防プログラム口腔ケアの基本はご自身でのセルフケアですが、それを補うのが歯科医院で提供するプロフェッショナルケアです。口腔内環境はお一人おひとり異なりますので、歯磨きの達成度によって指導方法が変わってきます。大切にしていることは患者さんの達成感です。「ここを重点的に磨いてみてください」と課題を差し上げると、患者さんは目標を達成しようと頑張ります。それを繰り返していくことで、予防意識が高まりお口の健康を維持できるようになります。さらに患者さんとのつながりも回を追うごとに深まっていきます。患者さんに寄り添ったメンテナンスと指導で、より快適で健康なお口が保てるようにサポートいたします。

担当衛生士が患者さんに寄り添ったメンテナンスをします
当院の衛生士のうち、一人は日本ヘルスケア歯科学会の認定衛生士の資格があり、衛生士を指導するインストラクターも務めています。衛生士向けの専門雑誌にブラッシング指導のポイントを連載で掲載したこともある優秀なスーパー衛生士です。豊富な知識と経験から、患者さんに寄り添ったメンテナンスやブラッシング指導を行います。

スーパー衛生士とは

生活習慣の改善指導でむし歯・歯周病を予防する

生活習慣の改善指導むし歯や歯周病は細菌感染によって起きるお口の中の病気ですが、食生活や生活習慣が与える影響も大きく、生活習慣病ともいえる病気です。特に食べ物・飲み物との関係は大きく、甘いお菓子や清涼飲料水のような甘いものを好んで摂る人には、むし歯が多い傾向があります。

予防指導では、食べ物や飲み物の摂り方や規則正しい生活習慣など、日常生活で心がけていただきたいことをお話しています。当院の最低限のアドバイスをきちんと守っていただけば、ほとんどのむし歯を予防できます

~清涼飲料水を飲み始めたら一気にむし歯が増えた~
小学生まではむし歯がなかったお子さんが、中学生になったとたん急激にむし歯になることがあります。それまでは清涼飲料水をほとんど飲まなかった子が、中学校に通い始めてから部活動時などに飲むようになったそうです。この話を聞いただけでも清涼飲料水に含まれている糖分とPHの影響で、むし歯になったことがおわかりいただけると思います。

メンテナンスの症例(生活習慣改善によるむし歯の進行を防止)はこちら

出産を控えた方へのワンポイントアドバイス

出産を控えた方へ妊娠中はホルモンバランスが変わり、歯肉炎が起こりやすくなります。加えてつわり等で歯磨きできなくなったり、食事回数が増えたりと、むし歯と歯周病が進みやすい期間です。

出産後も、お子さんに口移しで食べ物を与えることがあると思います。色々と問題視する方もいますが、お母さんのお口の中がきれいであれば簡単に伝染することはありません。そのためにも、お母さんのお口をむし歯や歯周病のない健康な状態に整えておくことが大切です。妊娠したら、赤ちゃんをカリエスフリーのお子さんに育てるためにも、きれいな口腔内環境のもとで出産に臨んで頂きたいと思います。