神経付近のむし歯でも神経を残せます!

再治療のない緻密な治療むし歯が神経近くまで広がると、多くの場合は歯を大きく削って神経を取る「抜髄」をしますが、当院ではできるだけ神経を残す努力をいたします。当院では神経を露出させるほど歯を大きく削らず、神経の上一層にむし歯をあえて残した状態で蓋をし、経過観察を行います。むし歯は酸と糖質に触れると進行しますが、蓋をすることで進行が遅くります。その状態になると新しい象牙質ができて、神経がむし歯から遠ざかり始めます。経過観察を続けて神経がむし歯から遠ざかったことが確認できた段階で改めて歯を削ります。こうすると神経を残したまま、むし歯だけを削ることが可能となります。

神経を残す努力をする理由
歯にとって神経が残っているかどうかは非常に重要な問題です。神経を抜くということは、歯の内部の血液循環も無くなることです。歯の内部には神経と血管が通っていて、神経を取ると同時に血管も切断され、内部に栄養が行き渡らなくなります。年数が経つと枯れ木のようにもろくなり、割れたりかけたりすることで歯を失う原因になってしまうのです。神経を残すことで感覚も残ることになり、歯を長持ちさせることにつながりますので、当院では可能な限り神経を残す治療に取り組んでいます。